【ライフライン】ほんとにお得!?オール電化物件
近年、増えてきたオール電化物件。
オール電化の普及率を調査している株式会社富士経済によると、オール電化の住宅は2009年に約330万戸だったところ、2015年には約627万戸にまで増加しているそうです。
賃貸物件でも目にすることが多くなりました。
「オール電化」のメリット・デメリットをご紹介します。
オール電化のメリット
・光熱費を抑えられる
(※ご契約されているプランによって異なります。)
オール電化向けの電気料金プランには夜間帯は日中に比べ安くなるプランがあり
そちらを上手に使うことによって毎月の光熱費を抑えることが出来ます。
太陽光発電のある家庭なら、日中の電気を太陽光発電でまかなうことができるので
電気を買う必要がありません。
・基本料金を一本化にできる
一般的に多いのはガス・電気を併用している住宅です。
こちらはどちらも利用するので基本料金が最低でも掛かってきてしまいますが
オール電化ではガスは使用しませんので、ガスの基本料金分は毎月お得になります。
・安全性が高い
給湯でも調理でも火を使わないため、火事になりにくいです。
毎日安全に調理が出来るというのは相当なメリットだと思います。
・震災時にタンク内の貯水が使える
震災時などに、エコキュートや電気温水器のタンク内の水を一時的な生活用水として使用することができます。(飲用水としては利用不可)
また、災害時のライフラインの復旧は電気が一番早いとされています。
復旧が早い : 電気 >> 水道 > ガス:遅い
ここまではオール電化のメリットについてご紹介させて頂きました。
しかし、ここ数年は「ガスとの併用」のほうがお得だという意見が増えており
いい事尽くしとはいかないようです。
オール電化のデメリット
・導入の際、金額が高額になる
オール電化の導入にかかる費用の相場は、機種にもよりますが、おおよそ60万円程度といわれています。
ガスの場合、20万円程度である事を考えると割高になります。
最近では、オール電化機器のリース型も増えてきており以前に比べると安く導入もできるかもしれません。
・光熱費が逆にあがってしまう場合がある!?
先程、紹介した夜間プラン等を上手に利用できれば光熱費はガスと併用に比べると安くなります。
しかし、夜間にお湯を沸かすのを忘れて昼間に電気を使うケースが増えれば増える程金額はガス併用に比べると割高になってしまいます…。
・停電時にライフラインが完全に止まってしまう
ガスと電気併用の住宅では災害時にガスは使用可能ですが、オール電化の物件では全てが機能しなくなってしまいます。
災害時に備えてカセットコンロやダルマストーブがあると安心ですね。
まとめると、、
オール電化をガス・電気併用と比べると、両者一長一短であると私は感じます。
地域によってガスの値段も前後しますので、お住いの地域や生活スタイルに合わせた方法をよく考えてからの方が失敗は少ないと思います。
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