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2019年12月05日
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『地震に備える為の建物の構造について』 ちょっと雑学・豆知識

最近では、地震だけではなく、台風・大雨・洪水など自然災害のリスクが今まで以上に高まっています。
もちろん、自然災害は不可抗力としか言えない理不尽なものですが、出来る限りの備えをしたいものです。
その中でも今回は建物の地震に対する構造についてお話しします。
主な地震に対する構造は、大きく以下の3つの種類があります。

①耐震構造(揺れに耐える)

基本的に建物の強度で地震に抵抗します。
地震の規模によっては、力関係で負担のかかる主要部分(柱、梁、壁など)に損傷が生じる可能性があります。
3つの構造の中では、建築コストをもっとも抑えることが可能です。

本来は旧耐震基準の建物であっても、中規模の地震(震度5弱まで)に対してほとんど損傷を受けず、
大地震(震度5強以上)の場合でも倒壊を防止するレベルで造られているはずですが、
ある程度の規模の地震が発生した際は、建物内を逐一確認すると良いと思います。

②制震構造(揺れを吸収する)

建物内に配置したダンパーと呼ばれる制震部材(車についているダンパーと言えば何となく通じるでしょうか)で、
地震や風のエネルギーを吸収することで制震する構造です。

高層ビルなどで採用されていて、地震による揺れを最小限に抑えることができます。
耐震構造よりもより高い耐震性能を得られる上に、次の免震構造に比べると建築コストがかなり抑えられます。
最近では制震技術の向上により、木造住宅にも制振ダンパーを配することで制震構造としている建物も増えています。

③免震構造(揺れを伝えない)

免震構造とは、アイソレータと呼ばれる振動・騒音の絶縁装置で建物自体を浮かせ、
ダンパーで地震エネルギーを吸収して免震する構造です。
建物と地盤を切り離しているため、地震のエネルギーが建物に直接伝わらないようにしています。
これによって、大きな地震が生じた際でも、一般の耐震構造の建物よりも揺れが伝わりにくく、
建物内の家具などの転倒も少ないと言われています。

ただし、免震構造は装置の定期的な点検が必要で、
アイソレータ自体も一定の期間経過後は交換する必要があるため、継続的に高いコストがかかります。
その為、高層分譲マンション等で建築費を戸数分に分散させることが可能な場合によく利用されます。

『地震に強い地盤と建築技術の進歩』

耐震、免震、制振の技術は進歩していますが、建物の耐震性は地盤も大きく影響してきます。大切な不動産のある地盤についても確認するとより安心です。

一般的には、表層地盤が固い地盤ほど揺れにくく、柔らかい地盤ほど揺れやすい特性を持っています。
例えば、一般的に埋立地は地盤が弱いと言われています。

2011年(平成23年)3月11日(金)に発生した東日本大震災の際は、
千葉県や東京湾の一部埋立地などで液状化が発生しました。
このように地盤が弱ければ、通常は杭を長くして支持力が強化された建築物が建築されます。
2000(平成12年)年の建築基準法改正では、木造でも地盤によっては、安易に建てられないような改正が行われています。
具体的には、地耐力に合わせた基礎の仕様が明記されたため、事前の地盤調査が事実上必須となりました。
さらに、地震時に家が崩壊する原因として柱の足元や頭部分が基礎や梁から引き抜かれてしまうという現象がありますが、
改正後は引き抜き防止のために使用する止め金物の種類などが具体的に明記されました。
また、壁配置のバランス計算も必要となりました。
これによって、2000年(平成12年)以降の木造建築物はより耐震性能が向上したといわれています。

では、木造アパートは地震に弱いの?

マンションに比べると耐震性が劣るといわれる木造アパートの構造ですが、近年は様々な耐震性向上が図られています。
また、建築基準法が1981年(昭和56年)に改正されて新しく施行された基準のことを新耐震基準と言います。

新耐震基準では、地震による建物の倒壊を防止するだけでなく、建物内の住民の安全性を確保することが注目されて基準が設けられました。
具体的には、旧耐震基準では「震度5程度の地震に耐えうる住宅」との規定だったのが、
新耐震基準では「震度6強から7に達する程度の地震では、倒壊・崩壊しない建物であること」とされています。

とは言えですよ

昨年には制震・免震装置のメーカーが、
データ改竄による不正を行っていたニュースが大々的に報道されたのも記憶に新しいですね。
「震度7程度の地震で倒壊する恐れはない」としていましたが、
その建物を購入した方にとっては、正に青天の霹靂です。

安全第一!

参考:アットホーム、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

この記事を書いた人
藤田正広 フジタマサヒロ
藤田正広
2020年で不動産業界25年となります。我々の本拠地である桜木町・野毛エリアを始め、横浜には素敵なお店が本当に沢山あります。素敵で美味しいお店の情報はお任せ下さい♪・・・と言いたい所ですが、スペース・エイドのホームページでは他のスタッフが皆食べ物系のブログを書き込んでいるので、入り込む余地がない?!
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